OB・OGからの便り・投稿
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浅井敬造 大阪・箕面より
加藤尚宏 先生
クアラルンプールJCF 皆様
聖名を讃美申し上げます。復活節に入り、主の受難を覚えながら聖潔の日々をお過ごしのことと思います。
この度はKLJCFが20年の時を迎えられ、記念と感謝の行事と、記念誌の刊行をされ、心よりお祝いを申し上げます。先日は記念誌をお送りいただきありがとうございました。懐かしいお顔を見て、また未だお会いしていない皆様のお顔を見るにつけクアラルンプールで過ごした6年間をしみじみと思い出しております。そしてその時が私どもにとって本当に貴重な時であったことを改めて思い知らされております。
3月を迎えましたが日本ではまだ、春は名のみの寒さで、大阪でも昨日は雪が降りました。しかし、光も木々、草花ももう春を感じる装いになって来ました。マレーシアの年中夏と言う厳しい暑さを思い出しますと、いまだに季節の変化という日本の気候がありがたくもあり、マレーシアに行くまでは感じたことのなかった感動すら感じます。厳しい気候の中での私自身の6年間も、仕事に生活に楽ではなかった日々を思い出します。しかしJCFの皆様と過ごした信仰生活、教会生活は私たちを支え、そして当時言っておりました私自身の「信仰生活と教会生活のリハビリテーション」に貴重な賜物を与えました。定年後の生活の多くのことがJCFの中で得たことが土台になっているような気がしております。5千キロの土地で日本の組織、既存の人間関係と離れて暮らしたマレーシアでの生活は主が語られて示された福音と何が本当に大切なのかを指し示されたように思っております。もちろんよく判りましたというようなものではありませんが、少なくともこだわっていたことが意外に大した事でもなく、本当に大事なのはちょっと違ったものだったと言うようなことを感じさせてくれました。
定年後に日本バプテスト病院で勤務するという導きを与えられました。2年少々で退職しましたが、これも大きい恵みでした。保険の不正受給事件の収拾のため費やした2年でもあり、なぜかその間患者さんからの苦情クレームが多く、裁判になったり、難しい交渉の頻発で苦しみました。中国からの留学生の術後経過が良くなく、家族や留学生仲間に押しかけられたこともありました。マレーシアでの中国、マレー、インドの人々と様々な交流を経験したことが支えになりました。本国から離れて不安の中にある人の苦情を親身になって聞くというのはしんどい事でした。ネイティブでない外国語を聞き、話す時に起こる限界を感じつつ、丁寧かつ簡明に話し合う努力を思い出し、話し合いが初めの恫喝気味の厳しさから落ち着いた話し合いになって行きました。途中でサポートされていた日中友好協会の京大の先生から「事務長は話が分かると言っているから、よく話を聞いてやってくれ」という励ましの電話とも言えるメーッセージがあったりしました。マレーシアでの現地の人達との交流、異なる言語での意思疎通の経験は十分に生かされました。結局医療的なミスはなかったのですが「医師からの説明が不十分であった」という説明義務違反という裁定で金銭補償をし、留学生家族の満足を得る結果となりました。実際には優秀な、丁寧な若い医師で説明も十二分にしていたのですが言葉の壁が説明の誤解を生み、医師はその誤解に気付かず、何回話しても分かってくれないという医師側のあせりになってトラブル化したというのが経緯でした。マレーシアで仕事をし、生活をしておられる皆さんにとっては毎日の出来事であり、もっとも気を使っておられることだと思いますが、私にとってはマレーシアでの経験がこのような形で生きて、そして私が用いられたと言う思いがあります。
病院の勤務を辞して早3年が経とうとしておりますが、大阪箕面に帰って来た今も教会生活は京都から離れられず、京都まで行って礼拝を守っております。日曜日は母も乗せて3人で京都ドライブです。昨年、2年任期の家内と交代して役員になり、また教会幼稚園の理事の務めが始まりました。1月の臨時総会では昭和9年に建ち今では老朽化した礼拝堂・園舎の建て替えを決めました。花折活断層と言う歴史的に京都の大地震の原因になった断層が近くを走っているという状況もあり、静かな都にしては信じられない危険性の警告が出ており、急ぐ必要が教会でやっと認められました。京都市は全国的にも高齢化都市で左京区はその中でまた一番高齢化という地域性がそのまま会員50人足らずの教会の姿になっています。それでも恵まれた牧師先生の説教に養われて、密度の高い交わりが出来ております。その一方で病院での出会いが基で国際ギデオン教会のメンバーになり兵庫県尼崎、川西地区で聖書配布、教会訪問等の奉仕にも参加しております。中学校での配布が中心ですが、どんなに用いられるのかと思うと空しさを感じることもありますが、配った聖書には神さまが其々宛名を書いて下さって用いられると言うことを信じてやっております。KLJCFにも配布用の聖書をお送りしたいと思っております。
平日は家で母を看ながら過ごすことが中心になって来ました。88歳になった母は糖尿も安定、喘息も起らずまあまあ元気に過ごしていますが、年相応の脳萎縮からいろいろトラブルがあり、眼が離せなくなっております。家内も4年間続けた週2回の幼稚園勤務を昨年3月に終えました。最後の1年は大阪から通いましたので週2回とは言え茨木まで片道30分の朝晩の私の送り迎えも含めてちょっと大変になりました。今は家内も母の介護を中心にした生活になって来ました。二人とも介護で結構疲れますが、週2回のデイサービスと月1週間くらいは兄弟に預けたりして、私たち二人の時間を作りつつ過ごしております。家では専らアコーディオンの練習で、弾き出すと母がそばで口ずさんでいますので、これは母の音楽療法にもなっております。仕上がった曲を持って教会の各種祝会、学校の同級会、サッカーの懇親会等に頼まれもしないのに担いでいって演奏?をしております。最近団地の老人サロンからも声が掛かりだしました。楽しみと健康のために有効と言う所でしょうか。家内はオカリナとフォークダンスの練習に励んでおります。何か音楽とダンスで我が家は浮かれているようですが、タレントを生かして毎月ホームコンサートをしております。家内の口コミで集まった近所の方々とピアノ、ヴァイオリン、オカリナ、アコーディオン先日はついにお琴、三線(沖縄の楽器)そして声楽まで入りつき1回4時間の大演奏会をしております。何かお祭り騒ぎのようですが、これもインフォーマルな場を作ってクリスチャンもそうでない人も気楽に集まって音楽を楽しみながら、またいろんな話や交流が出来ることを願って続けております。元気を与えられる場、癒される場として皆さんに愛される時になって来ました。一昨年の十一月からこの二月で16回目となりました。京都の教会の人達も興味を持って見に来て、京都でもやろうということになり京都は12月に始めました。
マレーシアの暑さの中で鍛えられたお陰で65歳の今もサッカーをすることが出来ています。60歳以上のシルバーチームで月に2回ぐらいは練習兼試合をしています。京都のクラブチームに属していますが、大阪に帰ってきたので「ねんりんピック」(厚生省主催の60歳以上のオリンピック・総合体育大会・またの名は全国健康福祉祭)の大阪府チームの選手で出場しております。往年の名選手達も居る中でそれなりに存在を発揮しております。先日は大阪市長杯の大会があり、2試合をして2勝しました。総得点5点のうち3点をゴール決めました。1点はヘッディングでしたから、「背の低いお前が何でヘッディングや」と言われましたが、「まあ目立たんしノーマークになるんやろ」と言っておきましたが、それなりに努力もしておりますが、つきがあればこういうことも起ります。ここまで来るとペナンの内海さんに「浅井兄弟はやっぱり遊び人」と言われる声が聞こえてきますが。このサッカーも始めて45年、わが人生で止めずに続けている最長不倒距離をマークしている二つです。もう一つは教会生活です。先だって福永さんの守男君のサッカー写真を送っていただきました。たくましいプレイヤーになっている姿に嬉しくなりました。
日本の昨今のニュースは腹立たしいことが多過ぎます。怒りやすくなるのは老化のせいとも言われますが。児童虐待、鳥インフルエンザ、議員秘書給の詐欺、医療事故。何をとっても傲慢とごまかしとそして自分本位の儲け主義。日本の社会が弱くなっていることを痛感します。世の塩たるべき我々クリスチャンの存在があるのですが、無力感にさいなまれます。イラク、パレスチナの状況もやりきれない思いです。どうか我々の小さくつたない存在と業が神様に用いられることを祈るばかりです。
テレビでツール・ド・ランカウイをやっていました。走り抜ける自転車の背景にクアラルンプールの辻々の様子が映り興奮しました。6年経つと、町の姿も大変わりのようです。皆さんいかがお過ごしかとしばし思いを馳せておりました。お会いできる日を楽しみにしております。皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。そしてJCFの働きの上に神様の御恵みがさらに増し加えられるようにお祈りいたしております。
2004年3月8日
浅井 敬造 道子
近況の改定版です。March 25, 2004 9:44 PM
シルバー人材センターの仕事が入って来て、今週からとなりの中学校の施設管理員の仕事をし始めました。二人が交代しながら、朝6時15分に開門、先生たちが出てくる8時には一旦帰宅し、夕方5時20分に行って、生徒下校後の構内点検、夜間9時まで開放される体育館の見張りをして、最終点検をして、警備会社に引き継いで9時半ごろ帰宅という生活です。する人が無く、頼まれたことと、少々の収入を得るため始めた次第です。
今日は3月のホームコンサートをしました。我々含めて8人でした。我がアコーディオンは My Way とあの懐かしい「川の流れのように」を弾きました。まだ練習中の曲ですが、万感をこめて弾いております。
それではまた。受難節の日々、主の恵みに感謝しております。
大阪 箕面 浅井敬造