アイ・ラブ・マレーシア!高橋 加織




マレーシアに来て10年目を迎えようとしています。「えっ10年ですか?」と驚かれますが、本当に毎日があっと言う間でした。四季の無いせいか、赴任した日のことがつい先日のように感じられます。マレーシアへ来る前、私はマレーシアのことを全くしりませんでした。覚えていることと言えば、小学生の頃、社会科の授業で「ゴムやパームオイル」の生産地だと習ったことぐらいでしょうか。マレーシアの方には、大変申し訳ありませんが、私はなんと「シンガポール」の場所がマレーシアの首都「クアラルンプール」だと思っていたのです・・・。初めてマレーシアへ来る時、機内のテレビ画面には「機体の現在地」が映し出されていました。マレー半島の先端が「クアラルンプール」だと思っていた私は、「この飛行機はどこへ行ってしまうのかしら?」とハラハラ、ドキドキの連続だったことを今でも鮮明に覚えています。マレーシアの地理感覚以上に、マレーシアの国に関することは全く知りませんでした。イスラム教国であること、他民族国家であること。全てが未知への遭遇でした。今まで仏教、クリスチャン、ユダヤ教の方と生活を共にしたことはありましたが、イスラム教の方と身近に接するチャンスは全くありませんでした。

私は現地のホテルグループに勤務しています。この国に来て一番嬉しかったことは、たくさんのお客様やスタッフと出会えることです。初めはホテルのゲストだった方が、数年後には大親友になっていることもあります。

クアラルンプールを離れ、系列のホテルで勤務すること多々あります。今年からクアラ・トレンガヌ州のスルタンが国王になりました。2008年は、トレンガヌ州の観光年です。その州にある系列リゾートでは、スタッフの90%以上がマレー系イスラム教徒の方達です。地域密着型で、ほとんどのスタッフが近くの村から通っています。その地域には、クアラルンプールでは見れない「古き良きマレーシアのカンポンライフ(田舎暮らし)」がたくさん残っています。高床式の家の前では、鶏やヤギが歩き回り、子供達は元気に裸足で遊んでいます。夜になると辺りは真っ暗になり、満天の星空が広がります。満月の夜は、格別に幻想的です。満月が水面に映し出され、海から月へとまるで道がつながっているように見えます。

さて、このリゾートで私達スタッフの合言葉は、「スダッ・マカン(ご飯食べた)?」です。「未だですよ」と答えたならば、どこからともなく食べ物が出てきます。社員食堂では、もちろん「スパイシーなマレー料理」がほとんどで、皆さん上手に手で食べています。ガーデナー、ハウスキーピング、メインテナンス、真面目で親切なスタッフばかりです。ガーデナーの人達は、猛暑の中、朝7時から枝のホウキでリゾート内の清掃を行っています。そんな、素敵なスタッフ達と社員食堂で過ごすランチタイムは、私にとってかけがえのない時間です。私は、片言のマレー語で、会話やお食事を楽しみます。そのようなスタッフの人達とご飯を食べていると、すごく嬉しい気持ちになります。
神様がこのような素晴らしい機会を与えて下さり、マレーシアの方達と仲良く、元気に生活できることを感謝する毎日です。